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なぜ「来年から頑張ろう」は毎年うまくいかないのか

「来年こそは運動を続けたい」
年末が近づくと、女性専用24時間ジムAmazonesの現場では、この言葉を本当によく耳にします。
仕事や家庭が少し落ち着くタイミングで、「次こそは自分の体と向き合おう」と前向きな気持ちになる方が多いからです。
実際、フィットネス業界全体を見ても、
年明けの1〜2月は入会者が増える一方で、春前には足が遠のいてしまう方が増える
という傾向は長年変わっていません。
これは特定の年や世代に限った話ではなく、毎年繰り返されている“あるある”です。
では、なぜ多くの人が「今年こそ」と思いながら、同じ結果を繰り返してしまうのでしょうか。
現場トレーナーとして、これまで本当に多くの女性のスタートと挫折を見てきましたが、そこには明確な共通点があります。
それは、
運動が続かない人ほど「やる気」や「気合」に頼ってスタートしている
ということです。
もちろん、最初のモチベーションは決して悪いものではありません。
むしろ「変わりたい」と思える気持ちは、とても大切です。
しかし、モチベーションは感情であり、日々の生活の影響を強く受けます。
- 仕事が忙しい日
- 家事や育児で疲れている日
- 人付き合いが続いた週
- 体調やホルモンバランスが乱れる時期
こうした現実的な要因が重なると、どれだけ前向きな気持ちがあっても、やる気は簡単に揺らいでしまいます。
これは意志が弱いからでも、甘えているからでもありません。
人としてごく自然な反応
です。
だからこそ大切なのは、
「やる気がある自分」を前提にするのではなく、
やる気がない日でも動けてしまう仕組みを、先につくっておくこと
。
「やる気が出たら運動する」のではなく、
「やる気がなくても、気づいたら体を動かしていた」
そんな状態を目指すことが、運動習慣を定着させる最大のポイントになります。
実はこの考え方こそが、
来年の自分が“続いている側”になるかどうかを左右する分岐点
です。
年が明けてから何かを変えようとするよりも、
今の時期から少しずつ環境や考え方を整えておくことが、最も現実的で成功率の高い方法なのです。
運動が続く人が無意識にやっている3つの共通点

運動が自然と生活の一部になっている女性たちには、はっきりとした共通点があります。
それは、特別な才能や、強靭な意志力を持っているからではありません。
むしろ現場で多く見てきたのは、
「頑張りすぎない」「自分を追い込まない」選択を、無意識に積み重ねている人ほど、結果的に長く続いている
という事実です。
ここでは、女性専用24時間ジムAmazonesの現場トレーナーが日々感じている、
「運動が続く人に共通する3つの考え方」
を整理してお伝えします。
① ゴールが「体重」ではなく「行動」になっている
運動が続く人は、目標の置き方がとても現実的です。
多くの方が最初に掲げがちな
「−5kg痩せる」「体脂肪率を○%にする」といった数値目標は、
実は日常の行動と直結しづらく、達成までの距離が見えにくいものです。
一方で、続いている人たちは、
- 週2回ジムに行く
- 30分だけ体を動かす
- 行けない日はストレッチだけする
といったように、
自分の意思でコントロールできる「行動そのもの」をゴールに設定
しています。
体重や体脂肪は、体調・睡眠・ホルモンバランスなど、外的要因にも左右されます。
しかし「ジムに行ったかどうか」「体を動かしたかどうか」は、今日の自分の選択で完結します。
そのため、行動目標を設定している人ほど、
「できた」「守れた」という成功体験を積み重ねやすく、結果として継続につながっていくのです。
② 完璧を目指さない
運動が続かない理由として、現場で最も多いのが
「できなかった日の自己否定」
です。
- 今日は20分しかできなかった
- 思ったより汗をかけなかった
- メニューを全部こなせなかった
こうした瞬間に、「意味がなかった」「今日は失敗」と判断してしまうと、
次に行く心理的ハードルが一気に上がってしまいます。
続いている人ほど、この考え方が真逆です。
「今日は短時間だったけど、行けただけでOK」
「マシン1台触れたから十分」
と、
行動した事実そのものを評価
します。
完璧を目指さないことは、甘えではなく、
長く続けるための戦略
なのです。
◆ 脳と身体の仕組みを味方につける環境づくり│スタッフの声(天満橋店・Yさん)
まずは「週1回10分」といった、行動が明確にイメージできる具体的な目標を立てることから始めましょう。
準備が整ってから動くのではなく、先にジムに入会して「動ける環境」を強制的に作ってしまうのが一番の近道です。
完璧を目指さず、階段を使うなどの小さな「できた」を積み重ねて、自信を育てていきましょう。
③ 生活の中に“組み込んでいる”
運動が続く人は、「時間をつくって運動する」という発想をあまり持っていません。
- 仕事帰りにそのまま寄る
- 買い物の前後に立ち寄る
- 用事が早く終わった日は軽く動く
このように、
日常の動線の中に運動を組み込んでいる
のが大きな特徴です。
歯磨きや入浴と同じように、
「あるのが当たり前」の行動に近づけることで、
運動は特別なイベントではなく、生活の一部になっていきます。
「今からできること①」運動のハードルをとにかく下げる

運動を習慣化できない最大の原因は、
スタート時点で自分に課している条件が多すぎること
です。
- 毎回1時間やらなきゃ意味がない
- 週3回以上通わないと効果が出ない
- ちゃんと汗をかかないとダメ
現場トレーナーとしておすすめしたいのは、
「10分で終わってもOK」という前提を先につくること
です。
- ジムに行ってストレッチだけ
- マシンを1台だけ触って帰る
- 体調が悪ければ着替えず帰る
重要なのは、
「行動した」という事実を途切れさせないこと
。
◆ 身体が拒否反応を起こさない「頑張らない」スタート│スタッフの声(阿佐ヶ谷店・Tさん)
運動を習慣にできる人は、実は「自分に甘い」くらいの設定からスタートしています。
まずは「ジムに行ってストレッチだけする」といった、物足りないくらいのラインで曜日を固定してみてください。
気合ではなく、生活の一部として「仕組み」に組み込むことが、来年を楽にするポイントです。
「今からできること②」年末は“練習期間”と考える
年末は、仕事・行事・人付き合いが増え、
どうしても生活リズムが乱れやすい時期です。
だからこそ、この時期は
「来年本番のための練習期間」
と割り切って考えてみてください。
- ジムの雰囲気に慣れる
- マシンの配置を覚える
- 運動後の体や気分の変化を知る
結果を出すことよりも、
「運動する自分」に慣れること
が目的です。
◆ 年明けを「継続」から始めるメンタル戦略│スタッフの声(葛飾新宿店・Hさん)
今から始めておけば、年明けは「新しく始める」のではなく「そのまま続ける」だけで済むので、心理的なハードルがぐっと下がります。
内容は30分だけでいい、マシンを数個触るだけでいいと決めてしまいましょう。
この「今ちょっとやっている」という既成事実こそが、来年のあなたを勝者にします。
それでも続かない人がハマりやすい落とし穴

ここまでお伝えしてきた内容を実践していても、
それでも途中で足が止まってしまう方がいます。
現場で多くの女性をサポートしてきた中で、
「惜しいところまで来ているのに、ここでやめてしまうのはもったいない…」
と感じるケースには、ある共通した“落とし穴”があります。
それは、
短期間で結果を求めすぎてしまうこと
です。
体重・見た目は「一直線」では変わらない
運動を始めると、多くの方がまず体重計に乗ります。
そして、数字や鏡に映る見た目を見て、一喜一憂します。
これはとても自然な反応である一方、
習慣化を妨げる最大の罠
でもあります。
体重や体型の変化は、
- 睡眠時間
- 食事内容
- 水分量
- ストレス
- ホルモンバランス
といった要素の影響を強く受けます。
特に女性は、生理周期や体調によって、
同じ生活をしていても数字が上下する
ことが珍しくありません。
そのため、
「頑張っているのに減らない」
「先週より増えている気がする」
と感じた瞬間に、
努力そのものを否定してしまう
ケースが非常に多いのです。
「正しい行動」ほど、結果はあとからついてくる
トレーナーの立場からはっきりお伝えしたいのは、
行動が正しくても、結果が見えるまでには必ず時間差がある
ということです。
- 運動の習慣が安定する
- 体力がつく
- 姿勢や動きが変わる
- 代謝や睡眠の質が改善する
こうした変化は、
体重や見た目よりも先に起きていることがほとんどです。
しかし、数字ばかりを追ってしまうと、
この“目に見えない変化”に気づけず、
「やっても意味がない」という誤解につながってしまいます。
「頑張っているのにやめてしまう人」の共通点
現場でよく見るのは、
- 真面目で
- 指示をしっかり守り
- 一生懸命取り組んでいる
にもかかわらず、
結果が出る前に自分でブレーキをかけてしまう
方です。
その多くが、
体重が減らない=失敗
見た目が変わらない=意味がない
と、評価基準を「結果だけ」に置いてしまっています。
この考え方こそが、
続けている人と、やめてしまう人を分ける分岐点
になります。
結果より先に見るべき指標を持つ
だからこそ、「転」の段階で必要なのは、
評価の軸を一度、意識的にずらすこと
です。
- 今月は何回ジムに行けたか
- 行けなかった週でも完全にゼロにはならなかったか
- 運動後の気分や睡眠に変化はあったか
こうした視点を持つことで、
「続いている自分」を客観的に確認できるようになります。
◆ 「やる気」に頼らず「予定」で動く仕組み術│スタッフの声(西明石店・Kさん)
その日の気分で決めるのではなく、仕事帰りや買い物前など、生活リズムに合わせた時間をあらかじめ確保してしまいましょう。
体重などの結果をすぐに追うと挫折しやすいため、まずは「今月は何回行けたか」という継続回数に目を向けてください。
小さな成功を自分で認めてあげることが、来年の大きな変化へと繋がります。
「目に見えない変化」を拾える人が、最後に残る
運動の本当の価値は、
体重やサイズだけに表れるものではありません。
- 寝つきが良くなった
- 朝のだるさが減った
- イライラしにくくなった
- 自分を雑に扱わなくなった
こうした変化は、
続けている人ほど当たり前になり、気づきにくくなる
ものです。
だからこそ、
意識的に「良かった点」を言語化・可視化することが重要になります。
◆ 睡眠の質向上と可視化でモチベーションを維持│スタッフの声(京都一乗寺店・Mん)
こうしたポジティブな変化を意識することで、「続けたほうが得だ」というポジティブな自己対話が生まれます。
また、トレーニングの内容や体の写真を記録して「可視化」することも、自分を鼓舞する強力なツールになります。
焦らず自分のペースで、成長していくプロセスそのものを楽しんでいきましょう。
来年の自分を変えるのは「今の小さな一歩」

運動を習慣にできるかどうかは、
年明けのやる気や目標設定の巧さではなく、
今この時期にどんな行動を積み重ねているか
でほぼ決まります。
現場で多くの女性を見てきたトレーナーの立場から断言できるのは、
「完璧にやろうとする人ほど続かない」という事実です。
反対に、
できる日・できない日を受け入れながら細く長く続けている人ほど、
1年後に大きな変化を手にしています。
特に年末は、仕事・家事・人付き合いが増え、
心も体も余裕を失いやすい時期です。
そんな中で「ちゃんと運動できない自分はダメだ」と思ってしまうと、
ジムそのものから距離を置いてしまう原因になります。
だからこそ大切なのは、
「続ける=頑張ること」ではなく、
「やめない状態を作ること」
という視点です。
◆ ジムを「何もしなくていい場所」として活用する|スタッフの声(葛飾新宿店・Yさん)
ジムに入会したけれど足が遠のいているという方も、どうか自分を責めないでください。
大切なのは「やめないこと」だけであり、毎回しっかりトレーニングする必要なんてありません。
疲れている日は、ただスタッフと話しに来る、あるいは少しマシンを触るだけでも
「ジムに来た」という立派な運動実績になります。
生活の中にジムがある状態を当たり前にして、
困った時はいつでも私たちを頼ってくださいね。
この言葉が示しているのは、
運動習慣の本質は「行動量」ではなく「接点の継続」
だということです。
科学的にも、習慣化は「行動のハードルを下げる」ことで成功率が高まるとされています。
毎回100点の運動を目指すよりも、
「5分でもジムに立ち寄る」「とりあえず来る」
そんな行動の方が、脳は“続いている習慣”として認識しやすくなります。
Amazonesが大切にしているのも、
女性が自分の生活リズムや体調に合わせて、無理なく続けられる環境づくり
です。
- 24時間利用できること
- 女性専用であること
- スタッフが「頑張りすぎなくていい」と寄り添うこと
これらはすべて、
短期的な結果ではなく、長期的な継続を前提に設計された環境
です。
「来年こそ痩せたい」
「今年は結局続かなかった」
そう感じている今この瞬間こそ、
実は一番のスタート地点なのかもしれません。
大きな決意は必要ありません。
完璧な計画もいりません。
「今から少しずつ」
「できる日に、できることを」
その小さな一歩の積み重ねが、
1年後のあなたの体を、
そして
「自分は続けられる」という自信
を、確実に作っていきます。
来年の自分を変えるのは、
未来のやる気ではなく、
今日の小さな選択
です。



